『七瀬ふたたび』

『七瀬ふたたび』
私、この原作大好きです。
本の中で一番好きって言ってもいいくらい。
友達に勧められて読んで、その頃学生だった私はかなり衝撃を受けた。
エスパーが主人公だからSFのようだけど、単なるSFではない。
私にも人の心を読みとる力がないかと、まじめに試したりもした(残念ながら何もなかったけど)。
その後すぐに『家族八景』『エディプスの恋人』と七瀬三部作を制覇したのは言うまでもない。


何回かドラマ化されているようだが観た事はない。
映画化は初めて。
どんな映画になるのか公開を楽しみにしていた。


それなのにそれなのに、なんと宮城県では一つの映画館でしか上映しないと。
それもその映画館、仙台市外だし。
結構名の知れた俳優も出てるのに、扱い軽くない??


結末に向かう展開は原作とかなり違っていた。
でも映画ってそういうの多いよね。
原作と違うから面白くない、とかって言う気はさらさらない。
映画も面白い。
けど・・・・・・・やっぱり原作の方が好きな場合が多い。
本がつまらなくて映画が面白かったのは、私の中では『マディソン郡の橋』くらいかな?


今回も映画も十分楽しめたけど(本が好きすぎるのでそこまで期待していない?)、
やっぱり本の方が好き。
私が一番好きなとこ、恒夫が死ぬとこ
(映画では“恒夫”じゃなく“了”って今時っぽい名前に変わってた)が、
さらっ、、、、、、と終わってしまってて。
一番感動するとこなのになぁ。
あそこだけはもうちょっとちゃんとやってほしかったなぁ。。。。。